ローコスト住宅の問題点

ローコスト住宅といえば、そのデメリット、つまり問題点を気にする方が多いかと思います。
ローコストにすることで発生するリスクについて考えていきます。

断熱・気密について

「断熱」はなんとなくわかると思います。熱を遮断する性能です。
「気密」とは空気を逃がさない性能です。
温めたり、冷やしたりした空気を室内に留めておく性能です。
断熱が高くても、気密が低ければ光熱費が高くなってしまいます。

ローコストで建てるということは、この断熱も気密もやや落ちると思ったほうがいいです。
断熱材や施工の精度などの影響でどうしても冷暖房費は高くなります。
とは言っても、何倍にもなるわけはなく、しかも最近のエアコンのランニングコストはかなり安くなっているので、あまり気にならないかもしれません。

設備について

ローコスト住宅の場合、キッチンやトイレ・浴室など設備はランクの落ちたものが標準の設備になっている可能性が高いです。

例えば最新のトイレは笑っちゃうぐらいものすごいです。
節水・お手入れ楽ちん・除菌・自動的に便座のフタが開く・音楽の自動再生など「本当に必要?」「むしろ安い方がいいんじゃない(笑)」と思います。

最新のキッチンのだってすごいです。
吊り戸棚がまるごと昇降したり、センサーで水が出たり、コンロの並び方も工夫がされていたり、
便利かもしれなけど、料理の味にはほとんど影響ないでしょう。
食洗機も便利ですが必須とはいえないです。
省エネだから、ランニングコストも安いと思われていますが、使い方を間違えば手洗いよりも高くなります。
しかも壊れやすい。ビルトインタイプの場合、修理代もそれなりにします。

お風呂だってものすごいシャワーとかテレビとか必要ですか?

本当に高性能な設備は必要ですか?

間取りについて

ローコスト住宅の場合、間取りのパターンが決まっていてそこから選択して建てることが多いです。
このような場合は「自分で家を建てた」という感覚が低くなる傾向にあります。
でも、一般的なハウスメーカーでフルオーダーの間取りを考えても「普通の間取り」になります。
日本を代表するような建築家に依頼すれば見たことも無いような間取りになって満足度も高いと思いますが、そんな家が欲しい人はどれくらいいるのでしょう?

普通の間取りで普通に暮らすのが一番心地よいではないでしょうか。

将来のメンテナンス

「戸建て住宅はメンテナンスが絶対必要だ。そのための費用もけっこうかかる」とよく言われます。
たしかに、メンテナンスは必要ですが脅しをかけるほど高額にはならないです。
ローコスト住宅を建てるぐらいのリサーチ能力があれば、ローコストリフォームをしてくれる工務店を見つけることも容易だと思います。

まとめ

ローコスト住宅には、一般の戸建住宅に比べて問題点が確かにあります。
でも、それを理解したうえで受けれることができればコストパフォーマンスの良い買い物になります。